男と女の仕事の格差

今は「男女雇用機会均等法」と言って男女が平等に働けなくてはならないという法律がありますが実際にそれは守られているのでしょうか。いや違います。守られてはいません。その例をこれから書いてみたいと思います。

①セールスマン、セールスレディ

この言葉が使われている職業はいまだにあります。セールスマンで使われているのは車のセールスマンです。確かに整備とかは力も必要なので男の人がしてもらった方が安全なのですが、営業だったら女性でもいいと思うのです。女性だって車に乗るし、女性が車のセールスをしてくれても何も抵抗はありません。でも、私は何度か車を買い替えましたが、接客するのは男性のみ。女性はお茶くみと電話番のみです。あの光景を見ると不思議でしょうがないのです。車は男性が好きな物と決めつけている今の日本の文化がそうさせるのでしょうか。確かに車好きな男性というのは聞きますが車好きな女性というのは聞きませんよね。だから男性のセールスマンが対応すると思うのですが、私個人的には女性が車のセールスをしてもいいんじゃないかと思うのです。女性でも車の好きな人はいると思うし、女性は男性に比べたらおしゃれなので外観とかそうゆうデザインの相談は女性にしたいなと思ってしまったのです。やはり男性のセールスマンだと難しい車の機能の話ばかりされるのでデザインの話は相談しにくいです。なので結局当たり障りのない固定されたデザインを選んでしまいました。そして保険のセールスレディ。なぜ生命保険の営業は女性ばかりなのでしょうか。それはただ一つ。会社の社長の割合が男性の方が多いからです。だから綺麗な女性に営業に行ってもらい保険に入ってもらう。これはバブルの頃の考えですがこれが今でも残ってしまっているのです。だけど今はそんな時代ではありません。男性が保険のセールスに行ってもその保険内容に魅力があればみんな入るでしょう。特に女性社長が増えてきている今かっこいい男性のセールスマンが保険の営業に行っても良いと思うのです。

②内勤は女性、外回りは男性

内勤の職場は女性が多いですよね。確かに先ほど書いたセールスレディは除きますがそれ以外は女性を希望するのが多いです。事務職もそうですしレジもそうですし、レストランやファーストフードの飲食業の接客もそうですし、会社の受付や電話交換手も女性です。受付嬢という言葉は聞いたことがありますが、受付男子なんて言葉は聞いたこともないですよね。それに引き換え男性は外回りの仕事が多いです。宅配便の運転手にタクシーの運転手、それに工事をする人。これはまあ仕方ないにしても交通整理。これも男性ばかりです。営業も保険会社以外は圧倒的に男性が多いです。私も前職で営業の方とお会いしたことがありますが、保険会社以外はすべて男性でした。

ではなぜこのような事態になってしまうのでしょう。

これはもう日本ならではの風習です。女は家、男は外という考えが根強く残っているのです。最近では都会の方ではさすがに時代が進んでいるのか女性が営業に飛び回る姿もよく見かけるようになりました。それは女性が男性と同じように4年制大学を卒業して男性と同じキャリアがあるからです。でも田舎の方はどうでしょう。私も田舎に住んでいますが未だにこの風習は残っています。求人票ではもちろん性別の指定はないものの事務とかレジとかコールセンターの受付とか飲食業の配膳と接客とか事務所や店の中でする仕事は女性ばかりの採用です。営業となると保険のセールス以外は男性のみの採用となります。もちろん中には外回りの必要な介護士とかがありますが、車で送迎するのは男性の介護士です。私は持病を持っていて定期的に通院していてその時によく介護士が入居者を連れて病院に来ている姿を見るのですがすべて男性です。女性が一緒の姿を見た記憶がありません。やはり入居者を車に乗せて病院へ連れて行くのは大変なのでという施設側の考えなのかもしれませんが、入居者だって女性が一緒の方がいいなと思う事もあるでしょう。どうして男性でないといけないと決めつけるのでしょうか。

今の時代この「男女雇用機会均等法」がきちんと守られている業界はもうただ一つ公務員だけです。さすがに公務員は国や地方自治体の機関なので法律を守らないととんでもない事になります。なのでお茶くみでも嘱託職員の男性がしなければならないというケースもあるのです。現に私も役所に相談事があって行った事には受付もお茶くみもすべて嘱託職員の男性でした。正直言ってその時は戸惑いました。それまでは女性がお茶くみという考えが当たり前だったのに。でもやっと役所からこうゆう風になってきたのだと感じました。

確かにこれからの時代は本当に「男女雇用機会均等法」が確立していかなければなりません。小泉議員が育休を取る。と宣言したように子供は2人の子供だから男性も育休を取ってよい。そして、自分は男性だからこの仕事はできない、女性だからこの仕事はできないという考えを捨てる。企業側も自分達もこの考えを捨てないと永遠に「男女雇用機会均等」とはならないでしょう。